相続税の基本知識②
【相続税の計算手順】
相続税の計算方法は簡単なものではありませんが、基本的な仕組みを把握しておくことで、計算の流れを理解しやすくなります。
相続税の計算方法は、以下の流れで進めます。
- 各相続人の課税価格を求める
- 課税遺産総額を求める
- 相続税の総額を求める
- 各相続人の相続税額を求める
- 必要に応じた加算や各税額控除を行う
各相続人の課税価格を求める
各種相続財産の評価を終え、相続により取得した財産(プラスの財産)に一定の生前贈与などを加算し、非課税財産、債務(マイナスの財産)、葬式費用を引いて、各相続人の課税価格を出します。
課税遺産総額を求める
①で出した各人の課税価格を合計し、そこから基礎控除額を引いて課税遺産総額を出します。
基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数
相続税の総額を求める
- 実際に取得した財産は考えず、課税遺産総額を各法定相続人が法定相続分に従って取得したものと仮定して、法定相続分に応ずる取得金額を出し、その取得金額に合った税率をかけて各法定相続人を出します。
- 各法定相続人を合計して相続税の総額を出します。(税率=相続税の速算表を利用)
各相続人の相続税額を求める
③で出した相続税の総額を各人の課税価格の割合に応じて按分して、財産を取得した人ごとの相続税額を出します。
必要に応じた加算や各税額控除を行う
各相続人の相続税額に必要に応じて2割加算や、配偶者の税額軽減・未成年者控除・障害者控除などを適用して最終的な各相続人の納税額を算出します。
【相続税の申告と納税の期限】
相続税の申告期限は相続の開始があったことを知った日の翌日から10カ月以内です。納税も同じく相続開始から10カ月以内とされ、原則として金銭で一括納付します。
ただし、期限までに金銭で一括納付が難しい場合は、一定の要件を満たすことで、延納や物納が認められる場合があります。
期限までに申告・納税しなかった場合は無申告加算税や延滞税がかかる場合があります。

